【お知らせ】2018年6月20日:サイトをオープン!

「野良猫論争。餌やりをめぐる賛否両論はなぜ生まれる?」論争トーク

「野良猫論争。餌やりをめぐる賛否両論はなぜ生まれる?」論争トーク

トークに登場する人

ヒロトヒロト…都会に住む。動物が大好き。
ユウナユウナ…田舎に住む。動物が大好き。
ハカセハカセ…動物に詳しい。正体は謎。

トーク・スタート!

野良猫の餌付けで揉める人間たち

ハカセ
みんなの住んでいるところには野良猫はいる?

ヒロト
うん、見かけるよ。いるところにはものすごくたくさんいるよね

ユウナ
うちはキツネとかタヌキのほうがたくさん見かけるな~

ハカセ
この野良猫は見ているぶんには可愛いかもしれないけど、地域にとっては問題を起こすことがある存在でもある

ヒロト
そうみたいだね、たまにニュースになっているよ

ハカセ
それが「餌付け」の問題だ

ユウナ
可愛いからついに餌をあげたくなるよね

ハカセ
野良猫の餌やりは私たちにとって最も身近な人と動物の軋轢の問題で、いつも賛否がぶつかり合ってきた

ヒロト
餌付けすると、猫がいっぱい集まってくるから、糞尿が問題になるんだよね

ハカセ
野良猫の餌付けについては、規制指示派・規制反対派ともに、野良猫の糞尿などの被害が問題になっていることは前提として理解されているようだ

ユウナ
じゃあ、なぜ対立するの?

ハカセ
餌やりの規制について意見が対立する理由にせまるために、双方の意見を簡単にだけどまとめてみたよ

規制支持派の意見

ハカセ
まず規制支持派の意見だ。ニュース記事のコメントやTwitterなどを参考にしているよ
1. 野良猫を飼育すべきである
野良猫に餌を与えるのなら、責任をもって野良猫を飼育することが必要である。場合によっては野良猫を引き取って飼育すべきである。

2. 餌やりは野良猫に害である
やみくもな餌やりは野良猫の数を増やす。野良猫にとって有害であり、むしろ餌やりを行うことが虐待行為ともいえる。

3. 餌を与えたいのは我儘である
野良猫が可愛いという理由で餌を与えているのはあまりにも無責任である。自己満足で都合のいい行為であると言わざるを得ない。

規制反対派の意見

ハカセ
つぎに規制反対派の意見だ。動物愛護団体や個人のブログを参考にしている
1. 野良猫を飼育することはできない
野良猫に本当の飼い主がいた場合、飼い主の所有権を侵害してしまうことになるので、勝手に野良猫を引き取って飼育することができない。また、猫を飼うことを強要することもできない。

2. 安易な規制は誤解を生む
無責任な餌やりの定義が曖昧なため、行政に幅広い裁量権が与えてしまう。偏見だけが拡大し、真面目に野良猫を世話して不妊・去勢活動に取り組む人の活動を妨害することになりかねない。

3. 餌やりは野良猫の管理に役立つ
餌やりを行う人は地元の猫情報に通じており野良猫の捕獲にも欠かせない。餌やりを行う人を排除するのではなく協力者になってもらうことで野良猫の適正な管理が進む。

冷静に互いに歩み寄って

ヒロト
う~ん、どちらにもちゃんと主張があるんだね

ユウナ
野良猫が根本的に大嫌いな人はいないの?

ハカセ
もちろんそういう人もいる。そういう人の意見はほぼ議論の余地がないので、今回は例外にさせてもらった

ヒロト
猫が嫌いだと、餌付け以前の問題だしね

ハカセ
ただ、今回まとめて紹介した規制指示派と規制反対派は両者ともに猫に対する愛情がある

ユウナ
じゃあ、なんで対立するのかな

ハカセ
両者の意見はボタンの掛け違いのように論点がズレてしまっているように見える

ユウナ
片方のチームはサッカーをしているのに、もう片方のチームは野球をしている…みたいな?

ヒロト
それは…違うような…

ハカセ
野良猫の餌やりに対して批判をする人は、感情的な文句に終始しがちだ。非常に悪質な餌やりが存在することは重々承知しているけど、全ての餌やりをその最悪レベルと同一に扱うのは問題の本質を逆にわかりずらくしている

ヒロト
餌付けにもその程度には差があるってことだね

ハカセ
餌やりの苦情や問題提起は主観的ではなく客観的に説明しなければ、正しく伝わりませんから、本当はデータで説明すべきだと思う

ヒロト
うんうん

ハカセ
野良猫問題に取り組む動物愛護団体やその活動を行う人に厳しい発言をする人もいるけど、ひたすら冷たい言葉や罵詈雑言を浴びせても効果はない

ユウナ
悪口になったらダメだよね

ハカセ
それよりも「いつ」「どこで」「どんな行為が」「どの程度」問題になっているのか具体的に整理し、野良猫の問題を理性的に整理・分析することが必要ではないかな

ヒロト
餌付け規制に反対する人はどう?

ハカセ
野良猫の管理を行う人や組織は、とにかく適切な餌やりや不妊・去勢といった「活動を続けること」に盲信しがちだ。しかし、適切な餌やりや不妊・去勢を一方的に実践しても問題は解決しない。それらの活動が本当に効果を上げているかを客観的に検証しなければね

ヒロト
うんうん

ハカセ
あとは、規制反対の抗議の電話を執拗に掛けたり、コピペ文章で大量にパプリックコメントを送っても効果はない。それよりも一人でも多くの野良猫に悩む人と対話し、その悩みを緩和できないか自分たちが持つ猫の知識やネットワークを使って試行することに力を入れるべきだろう

ユウナ
お互い、歩み寄ってね

ハカセ
ある問題に関して対立する両者というのはそれぞれの悪い部分ばかりに注目して議論が過熱してしまいがち。それよりも互いを尊重し合い、それぞれの良い部分をうまく活用して議論を前に進めることが大切ではないかな

ヒロト
それが野良猫のためにもなるよね

ハカセ
そのために必要なものは「正しい情報の把握」と「対策の効果の検証」、そして「客観的に議論を行う場」だ。行政に期待されるのはそうした取り組みのフォローアップだろう

ユウナ
まず猫みたいにリラックスしてみよう。そして、ご飯を食べて、寝て…

ヒロト
…議論は?

  • 餌付け論争を冷静な議論にするには、正しい情報で対策を検証できる場が必要

ペットカテゴリの最新記事